古老の書付け
筆者の子どもころの記憶など(町内と隣接地域や当時の世相等)を思いつくままに書いているので時代は前後しますが、主に72年~62年前位(昭和24年~34年)のことです。


二十四話 松陰神社の焼き鳥屋さん

私の住まいは世田谷区との区境にあり区役所はじめ行政・警察・消防どちらに行くにもバスの乗り換えが必要でましてや目黒区民センタ-など品川区民センタ-ではないかと。小学校通学ももクラスで一番遠い一人でした。
生活面でも駅・金融機関・日常の買い物・かかりつけ医などは子供の頃からほとんど世田谷区で、目黒区の健診はかかりつけ医が世田谷で利用することができませんし、区で5時にならすピンポンも世田谷区発信の音だけ聞こえます。
目黒区防災無線もここまで電波は届きませんし、青パトもメッタ見ることはないのに住民税率は皆様方と同じで不公平だな~
まさに生活圏で云うと80%以上の世田谷区民。

そんなわけで焼き鳥も松陰神社まで自転車でたまに買いに行きます。
ここは値段も味も及第点でバングラディシュ出身の親父が精肉店・カレ-店を兼ね、焼き鳥を寡黙にこだわりをもって真面目に焼いてますよ、大体松陰神社あたりは物価安いらしい。
個人的にはねぎまのタレ焼きと皮の塩焼きが好きで先日も皮が店頭になかったので焼いてもらっていると、後ろから「皮を一本ください」 と幼い声がしたので見ると小学校3年生ほどの女子児童が小さなお財布から百数十円を取り出すところで「皮が好きなの?」 と聞くと「はい、焼き鳥は皮しか食べません」 「そうなの、ではおじさんがご馳走してあげるよ」女児は店横のベンチにちょこんと掛け美味しそうに食べていたので「じゃ-ね」と云うとぺこりと頭を下げ別かれましたが、黒目の澄んだこの子がなんで皮の塩が好きなんだろうかと思いながら帰宅しました。
晩酌しながら思ったことは夕方5時過ぎになんで焼き鳥一人で買いに来たのだろう、しかもそれを店頭で食べてこの子の夕ご飯はまだずっと先なのかな、家族構成はなどいろいろ考えながらのビ-ルはいつもよりチョットだけ苦みが強かった。

良い悪いではなく私たちの地域ではこのような光景はまずないでしょう。
松陰神社とは2キロ程の距離だけど多少街の生活とか文化も違うのかな。
それにしても素直そうなお嬢さんでした、良い人生を送ってくださいね。

資料は先人の残したものやネットから、間違いあったらご指摘そしてご容赦ください。
古老故の記憶違いやダブりなども同様に願います。